被災地便り・10 (命懸け)
2011年 04月 02日
毎日毎日、何千人何万人の人々が命を懸けてこの災害に立ち向かっている。
その大切な命を、毎日毎日すり減らしながら立ち向かっている。
「仕事だから。」
その意味の深さを尊さを誰かに褒められたい訳でない。
ただ当たり前に命を懸けている。
防塵マスクなど支給されることは無い。
付けているのは、50枚で198円の花粉症用の紙マスク。
底の厚い安全靴など支給されることは無い。
履いているのは、ゴム長靴。
黒い泥の中を歩いていると、割れたガラスや錆びた釘を幾度も踏む。
それでも毎日毎日命懸けで防波堤や松林の無くなった海岸沿いの災害現場へ行く。
怖くても、行く。
「仕事だから、当たり前。」
それが、どんな意味の「当たり前」なのか。
その仕事への覚悟を今 傍で噛みしめている。
もうこれ以上、誰の命も奪われることがありませんように。
切に。
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旦那さん、現場で錆びた釘をゴム長靴で踏み、土踏まず3センチほど貫通の図。
土踏まずの穴、見えますか?
病院へも行けず、破傷風の心配もしておりましたが、
脅威の治癒力で膿まずに傷口が閉じてきました。
良かった、良かった。
by suusu14
| 2011-04-02 23:05